81人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあな・・・・・・」
「ふーん、今日はさ、これで終わりだろ。俺の家でゲームしようぜっ」
黒沢は無邪気な顔で笑う。
「いや・・・・俺、家に帰れっていわれてんだよ・・・・」
俺は、自然に黒沢から顔を背ける。
「あ~、そっかぁ、亮我ん家って確かヤクザの家系だったからなぁ」
「そういういいかたやめろよ」
俺はムスッと顔を歪ませる。
黒沢は苦笑し、逃げるかのようにバッグを持ち帰っていく。
「なんだよ、黒沢の奴・・・・」
俺もバッグを持ち教室を出たとき、他のクラスの前でモジモジと立っていた少女がいた。
「・・・・鳩辺?」
俺は首を傾げながら鳩辺に近付いていく。
「おい、鳩辺~、何してんだよ~」
「あ・・・え・・・亮我・・・君・・・!?」
最初のコメントを投稿しよう!