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俺は今日、走ってきた坂道まできていた。
「降りるときは楽なんだけどな~」
俺はグチを溢しながら歩いていく。
「んっ・・・?」
ザアアアアァァッ
鼻の上に何かが乗った。
桜だっ、ということは朝あった桜の木までもう少しということだ。
「そういえば、朝にあったあの子って何年だ・・・?」
俺は首を傾げながら歩き続ける。
「おおぉっ!!!」
目の前にはピンクの花びらが風でなびきながら、坂道の下へ落ちていく。
綺麗だ・・・
所々がきらびやかに光っているように俺は見えた。
俺は桜の木に近づき、フッと桜の幹に目をやる。
「なんだこれ・・・?」
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