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幹には、一般的な墓がポツンッと置かれていたのだ。また、墓には文字が刻まれていて、漢字ばかりだ。
「・・・・・・・・」
正直に言おう、読めないと・・・
俺は、桜の木に近づき、墓の上に乗っている花びらをはらう。
「・・・・・・」
俺は、たちまち無言になる。花びらをはらうさいに墓に何か光る物を見つけた。
「・・・金の針、それも極太・・・」
俺が見たのは、金の針・・・鉄棒より一回りでかい針が墓の後ろに刺してあったのだ。
「うわっ、墓の後ろに金の針って趣味わりーな・・・」
俺は、呆れ顔で桜に手をつき、しゃがみこみながら金の針を見据える。
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