最悪の文化祭

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「ゆ、雄大!?」 「今日、奢れよな」 あの話…冗談だったんだけど…。 本気にしてたんだ…。 鈍いね君。 でも今更あの話勢いで言ったなんて言ったら…。 うん、やめとこう。 「ちょっと。本気でやる気?」 「実はさ一回だけこんな格好してみたかったんだよ」 オ、オタク発言キター(゜∀゜)ー!! 雄大くん?君、何を言ってるかわかってるのかい? 「ああ…そう。じゃあ、君にも頑張ってもらうか。と、その前にみんなにどう説明すんだよ」 「それはお前が話を上手く…」 「ったく雄大ってやつは。世話が焼けるな。まあ、いい。とにかくやってみるか。そのかわり作った話いちゃもんつけんなよ?」 「わかってるって」 「じゃあ、みんな呼んでくるから待ってて」 というわけであたしはあいつの変な趣味に付き合わされてるわけで。 しかもあいつなんかに必死になってるあたしがいて。 「舞ー。璃亜ー。祐子ー。ちょっと来てー」 遠くで話してる4人に声をかける。 教室に来てほしいと言って4人と教室へ向かった。 「何があっても驚かないでね?雄大。入るよ」 あたしはそう一言言うと教室の扉を開けて4人を中に促した。 「し、柴本!?」 「なに、その格好…」 雄大を見るなりみんなは予想通りの声をあげる。 「コス…?でもなんで柴本くんが?」 「あたしが誘ったの。ほら男いたほうが盛り上がるじゃん?面白いし」 「確かに。この格好は…プハハハ」 笑ってる。 ごめん。全然笑えないんだけど。 そんなにウケますか? 「でも。メイドっぽい。あたしたちより似合ってるかも」 「いやあ~。何かそう言われると…」 照れてる場合か!! お前、完全にバカにされてるぞ? メイド服が似合うとか男に言っちゃあおしまいだって。 あ、あんたは違うか。 セーラーとかナースとか似合うかも。 あ、は、鼻血が…。 「美愛。鼻血出てる」 大量のティッシュを鼻に突っ込む。 ああ。。とうとうあたしにも変な趣味が…。
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