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君の近くに居たくて
ずっと
君のいる部屋の外に
そわそわしながら
立っていた
覗くのさえ恥ずかしくて
ずっと入口に立って
窓の外を見ていた
だけど立っているのも
もどかしくって
ちらり
中を覗いてみた
君はそこにはいなかった
いつも最後まで残るのに
今日は何故かいなかった
それからも何故か
いなかった
廊下で君とすれ違う
眩し過ぎるから
自分の悪い所が
見えちゃうから
俯き歩く私の身体
背中合わせの距離は離れ
心の距離も離れた気がした
「………」
だけどいつも感じてる
すれ違うとき
人混みの中
君の存在煌めいてるから
…だけどいつかの日
君が私とすれ違う前
私は空を仰いで
走って行った
向かい合わせの距離は
触れられるほど
近づいたのに
心の距離は分からないほど
遠くにいっちゃったんだ
「さようなら…バイバイ…」
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