2人が本棚に入れています
本棚に追加
「おーい。神夜、コイツだよな?」
「灰斗、早いよ」
…………うん。
この人達は誰なんだろうね。
カッコ良くて普通の人に見える。
見えるよ?
でもね、なんだか鎌みたいのを手に持ってるの。
なんなんだろうね。
しかも今、窓から入ってこなかった?
ココ何階?
二階だよね?
………あ!自己紹介がまだでしたね。
私は櫻井雫(さくらいしずく)と言います。
よろしくお願いしますっ☆
「ねぇ、この子きっと俺達見えてるよ。」
「ぁあ゛?…見えてるのか?」
「だってさっきから俺達が行くトコ行くトコ、見てんじゃん。」
最初に私が見ているのを気付いたのは鎌が小さくて、背中に鎌を着けている方の男の人だった。
…この人達兄弟か何かかな?
似てるんだよね。
てかやっと気付いてくれたんだね…。
てか、ね。
スッゴい見られてるんだけど…。
怖いの!
怖いのっ!
そして、近いのっ!
鎌が大きくて、鎌を肩に掛けてる人の顔が私の顔に近いの!!
コレ、下手したら口と口がごっつんこするよねっ!?
「………っ……、も、やぁ…。」
「あ~らら。その位にしたら?灰斗がバカでも、もうその子が俺達見てること位はもうわかったでしょ。」
「あ゛?俺はバカじゃねー!!それ位わかるわ。つか、見えるのは厄介だな。」
そう言うと謎の男の人は私から離れた。
謎の男の人が私から離れると謎の男の人達が私の両腕を掴んだ。
「…へ?イヤ、なに!?貴方達誰ですかっ!?」
「死神だよ」
「死神だ」
私が焦って疑問に思ってたコトを質問するとほぼ同時に謎の男の人達は応えてくれた。
てか死神?
この人達が…?
だから、鎌持ってるの?
……でも、なんで私の前にいるの…?
死神と名乗った謎の男の人達は未だに私の両腕を持って、何故か私を窓の方に連れていっている。
「何してるんですかっ!?」
「は?見てわかんない?」
「キミをココから落とすんだよ。」
鎌が大きい方の男の人はちょっぴりバカにしたように溜め息を吐き、鎌が小さい方の男の人は鎌が大きい人とは違い、ニコリと優しく微笑みながら恐ろしいコトをすんなりと言った。
……この人達、危険だよ…?
「イヤ!離してっ!」
私、怖い!
この人達に殺されちゃうのかな…。
そんなの、イヤ…。
「なんで?」
そう言ったのは、鎌が小さい方の男の人だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!