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「・・・話しがあるから、食事が終わったら私の部屋に来なさい。わかったね。」
それだけ言うと、ヴィッセルはリビングを後にした。
父の行動に少し不安を感じつつも、アースは食事を済ませ、父の部屋の前まで来たはいいが、ドアの前で立ち尽くしていた。
(さっきの父さんは何だっんだろ?いつもと感じが違かった・・・。)
考えても仕方が無いので思い切って、ドアをノックした。
「父さん。アースだけど。」
「開いているから入りなさい。」
父親に促され、アースは部屋に入った。
部屋の中は父親の性格が伺える程に片付いていた。
「わざわざ呼んだりしてどうしたの?」
「お前の呪いの話しなんだが、それは嘘じゃなければ、冗談でもない。」
「えっ?何言ってるの父さん。魔王なんているわけ無いでしょ?」
「いや、世界呪術協会が言う名前は全て本当の物だ。奴らがそう言ったのならそれは本当の事に外ならない。お前は魔王に呪いをかけられている。」
父が告げた真実はアースにとって、絶望的なものだった。
「えっ?という事はオレは本当に後三ヶ月で禿げちゃうの?」
「残念だが、そうなるな」
「一体全体どうしてオレなんだ。関係無いじゃん!」
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