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―魔王城―
魔王は自分の部屋で豪華な食事を楽しんでいた。
横にはいつも通り、ヴェイスがいる。
「いやーアースって奴には悪い事しちゃたなぁ。」
「本当にそんな事考えてるんですか?」
「まぁ、一応罪悪感は感じてるんだよね。今頃は自分に呪いがかけられている事を告げられて、しどろもどろしてるかもしれないよ?」
「じゃあ解いてあげれば良いじゃないですか。」
「してあげようにも、魔力が無くて無理なんだよね。」
魔王にも係わらず、魔力は人間並。
ハッキリ言ってしょぼい。
「だから鍛えた方が良いと言ったじゃないですか。」
「仕方ないからこのままでいいかな?でも流石に可哀相だしなぁ・・・。」
魔王は暫く一人で唸っていた。
「そうだ!魂の泉の水を飲ませてあげればなんとかなるかも知れない!」
「確かになんとかなるかも知れませんが、誰が取りに行くんですか?」
そう魂の泉の半径二千kmは聖域なので悪魔は足を踏み入れた瞬間、蒸発してしまいます。
「まぁそこまでの案内なら出来るだろう?」
「だから誰が行くんですか?」
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