忘れられたオレはお前を憎む

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商店街での買物を終えたアースとシャンテは家に着いて夕飯を摂っていた。 「やっぱり暖かいご飯は美味しいですねぇ。」 「悪魔って日頃どんな飯食ってんだ?」 「そうですねー何て言うか、腐り気味というか、少し臭うというか・・・。」 「要するにまずいって事か?」 「そうなりますね。」 「普通に言えよ!なんでわざわざややこしくするんだよ!」 「すいません。あんまりこういう食事に馴れてなくて、少し緊張してるんです。大目に見て下さい。」 「そっか、なら仕方ないか。」 シャンテがいままでどんな生活を送ってきたのか、アースには良くわからないが、家族とのだんらんはあまりなかったというのはわかった。 「そういえば母さん、いつの間にあんな貼り紙を貼ったの?友達が押しかけて来て大変だったんだよ?」 「あら、ごめんなさい。でもそんなに人が集まるなんて意外だったわ。っで、誰が着いて行く事になったの?」 「あっ!!すっかり忘れてた!」 アースは今になってじゃんけん大会を忘れていた事に気が付いた。
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