忘れられたオレはお前を憎む

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「あのーすみません、まだ掛かりそうですか?」 「おうアースか。まだ掛かりそうだぜ。なんせ人数が半端じゃなかったからな。やっと残り二人になったところなんだが、この二人が中々強者でな、さっきからさっぱり進展しないんだ!」 「なんで熱くなってんの?」 「ノリだ!」 「意味ワカンネ。」 何故かいきなり熱くなった友達に不快感を感じながら、だんだん目の前であいこを連発している二人組が欝陶しくなってきた。 (腹減ったし早く帰りたいんだよな。) 「あー二人とも一緒に来ていいよ。」 「いいのか?」 「男に二言は無い(面倒臭い、早く帰ってご飯食いたい。)」 かなりいい加減に答えるアースであった。 明日の予定を簡単に説明してアースが帰ろうとしていると、シャンテが後ろから追って来た。 「いいんですか?アースさん。」 「別に構わないよ。じゃあオレもう帰るね。」 「あっ!待ってくださいよぉ!」 旅に出れる事に歓喜している二人をほっといてアースはさっさと帰ってしまった。
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