忘れられたオレはお前を憎む

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短い時間で素早く荷物をまとめたアースはリビングで両親とシャンテと合流した。 「準備は終わったのか?」 「もちろんだよ。」 「忘れ物はしてないわよね?」 「多分大丈夫。」 「多分じゃ駄目!もう一度確認しなさい。」 「は~い。」 母に言われるままにアースは荷物の確認を始めた。 流石に長旅ともなれば荷物は半端じゃないので、結構時間が掛かった。 「よし、忘れ物は無さそうだよ。」 「アースこれを持って行け。」 そう言ってヴィッセルが渡したのは一振りの剣だった。 「使い方は教えた筈だ。くれぐれも間違った使い方はするなよ。」 「分かった。父さんありがとう。じゃあそろそろ行くよ。」 「アース・・・必ず生きて帰って来てね。」 「オレもまだ死にたくないからね。」 「シャンテ、アースの事をよろしくお願いします。」 「この命に懸けてアースさんはお守りします。」 そして二人の冒険が始まりました。 じゃんけん大会が行われた場所でアース達を待つ二人を置いて。
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