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―サン・ヴェルサム―
「なぁ約束の時間ってとっくに過ぎてるよなぁ?」
「あぁ。」
「じゃあどうしてあいつらは来ないんだ?」
「忘れられてたりしてな。」
「止めてくれ。本当見たいで恐くなってくる。」
「・・・そうだな。」
残念ながら少年Aの予想通りアースとシャンテは二人の事を忘れてさっさと王都の外に出ていた。
「もし、本当にあいつらがオレ達の事を忘れて行っちまったなら、地獄の果てまで追い掛けて、殺してやる。」
「物騒な事言うなよ。」
「はは。冗談だよ。」
二人はこの後買い物に来ていたミュールにアースが既に出発したことを聞いて、さっき言ったことを実行すべく、二人もまた旅に出た。
「待ってろよ必ず消してやる。」
少年A、Bは怒りで我を忘れていた。
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