忘れられたオレはお前を憎む

10/10
230人が本棚に入れています
本棚に追加
/258ページ
―サン・ヴェルサム― 「なぁ約束の時間ってとっくに過ぎてるよなぁ?」 「あぁ。」 「じゃあどうしてあいつらは来ないんだ?」 「忘れられてたりしてな。」 「止めてくれ。本当見たいで恐くなってくる。」 「・・・そうだな。」 残念ながら少年Aの予想通りアースとシャンテは二人の事を忘れてさっさと王都の外に出ていた。 「もし、本当にあいつらがオレ達の事を忘れて行っちまったなら、地獄の果てまで追い掛けて、殺してやる。」 「物騒な事言うなよ。」 「はは。冗談だよ。」 二人はこの後買い物に来ていたミュールにアースが既に出発したことを聞いて、さっき言ったことを実行すべく、二人もまた旅に出た。 「待ってろよ必ず消してやる。」 少年A、Bは怒りで我を忘れていた。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!