始まりと終わり

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アースとシャンテは門番をしている兵士に事情を説明して門を開けてもらった。 ―フェグリアル平原― 「スゲー!王都の外ってこんな風になってたのか!」 「アースさんは王都の外って見たこと無かったんですか?」 「いやっ時計塔から見たことはあるんだけど、やっぱり間近で見た方が、感動するっていうか・・・」 アースは興奮のあまり上手く感動を言葉に出来なかった。 「それじゃぼちぼち出発しましょうか。」 「おう!」 踏み締めた土と草の感触が新鮮だった。 「王都の中じゃこんなに自然を感じられる場所はなかったなぁ。」 王都の中にも、ちょっとした草木は植えられていたが、今アースが感じているような感動を得ることは出来なかっただろう。
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