ある日、魔王、真実に気付く

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ヴェイスに言いくるめられ、落ち着きを取り戻した魔王はどうすれば自分の存在をアピール出来るか家来の魔族を集め会議を始めた。 「さて、諸君に集まってもらったのは他でもない、最近の人間達は僕の事を知らないようなんだ。僕の存在を世界中に知らしめる方法はないものか?」 自分の君主がそんな状態になっているとは知るよしも無かった家来達は、魔王の問いかけに度肝を抜かれた。 「それでは世界中に呪いをかけてみてはいかがでしょうか?」 今回召集されたメンバーの中で最も昔から魔王一族につかえている、ブッシェルの意見だった。 「んーそれも悪くないけど、僕にそんな魔力あるかなぁ?下手したら死んじゃうよ?」 そう、自分の力の限界を超える魔法を使えば、たちまち体が蒸発してしまいます。 「なら、国王に対して呪いをかけ、それで知名度を一気に上げるっというのはいかがでしょうか?」 一瞬考えた後、魔王は「いいね!その案で行こう!そうと決まれば準備だ!」 その場で会議は終了となった。
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