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―呪術室―
呪いをかけるには、呪いを掛けたい相手を記入したハガキをポストに投函し、切符がわりに魔力を込めるのである。
「あり?今の国王ってなんて名前なんだ?」
「今最新の住民票を手配しました。後は一人でも出来ますよね?」
「余裕~。」
「それではしばらく散歩に行ってきます。」
小一時間程経って、家来の悪魔が住民票を持って来た。
「えぇと今の国王は・・・(やっぱり一番最初に名前が載ってる奴だよなぁ?)アースって奴だな!ん?どっかで聞いた事があるような・・・?まぁいいか。」
魔王は住民票の見方を知らなかった。
「住所も書いたし、これでOKだ。後はどんな呪いをかけるかだな・・・よし!きーめた!」
ポストに投函し、満足気に椅子の座っていると、ヴェイスが声をかけて来た。
「ちゃんと国王の名前間違えずに書きましたか?」
「あぁ住民票の一番最初に載ってる奴でしょ?ちゃんと書いたよ。」
「は?何を言っているんですか?一番最初に載ってる人は国王ではありませんよ?」
「えっ?嘘!?マジで?」
「一体どんな呪いをかけたんですか?」
「三ヶ月で禿げる呪い。我ながら性も無い呪いをかけたと思うよ。」
自分の君主に心底呆れるヴェイスでした。
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