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いきなりの事で、上手く内容を理解出来ていなかったアースだったが、時間の経過とともに、落ち着きを取り戻した。
(呪い?えっ?嘘だろ?)
アース自身この世界に魔法とかその類いの物があるのは知っていたが、まさか自分にかけられるとは予想もしていなかった。
(だけど、ホントなのか?魔王がオレに呪いをかけたっていうのは?もしかしたら質の悪い悪戯かもしれないな。魔王なんていないはずだし。)
そう勝手に決め付けて、アースはこれ以上気にしない事にした。
そして気が付くと辺りは暗くなっていた。
「ヤバっ!もう帰らないと。」
アースの家庭では門限を過ぎると、夕飯が抜きになる。
育ち盛りのアースにとってこれ以上の苦痛はなかった。
急いで家に帰った結果、なんとか門限に間に合う事が出来た。
「ただいま~。」
「お帰りなさい。」
この当たり前のやり取りもアースは好きだった。
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