あの日

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あの日

その日は、祐司からの連絡がとても多い1日だった。 よく晴れた暖かい日で、私は朝から洗濯や掃除に追われていた。 祐司からの着信音が少しうっとうしく感じる程。 「お前、今どこにいるの?」 「浮気しないで家にいろよ」 「俺宛に手紙が来てないか今家のポスト見てよ」 「夕食のおかず、わざわざ買いに出ないで家にあるものでいいから」 なんてメールや電話に、私って愛されてるな~なんて呑気に思っていた。
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