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何も言えなくなった。
そんなこと言われて私はなんて言えばいいんだろう。
「ショックなのは分かるけど、あれだけ恵子には気をつけろって私言ったじゃん。」
恵子は…高校の時からの友達で、千佳と三人でよくつるんで遊んでいた。
千佳の彼氏と恵子が放課後教室でキスしているのを千佳が目撃するまでは、本当に仲の良い三人組だった。
千佳はその時私に言った。
『私、恵子と友達やめるけど、あんたにまで恵子の友達やめろとは言わない。ただ恵子には気をつけなよ。』
私は、『急にキスされたの』と泣きながら話す恵子を信じて友達のままでいることにしたんだ。
何も言わない私に千佳は呆れたように続けた。
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