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「高ちゃん。
21日誕生日だよね?」
高ちゃんと彼氏彼女の関係になった翌日。
学校終わりにあたしはすぐ喫茶店に来ていた。
目の前には彼がいれてくれた、ほろ苦さを象徴するコーヒー。
暖かいそれはいつもあたしを励ましてくれる。
「あぁ?
……そうだな」
21日。
あやめが先生とデートする日、それは高ちゃんの誕生日だ。
まさかこんなふうに高ちゃんと好き合えるとは思わなかったせいで、あたしはまだプレゼントを用意していない。
「ほしいもの、ある?」
いつものようにコーヒーカップをくるくる回して尋ねた。
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