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仕方がないから自分で考えることにする。
高ちゃんがほしいもの。
なんだろう。
「30歳には見えないなぁ」
イケメンのせいか、もう少し若く見える。
口の悪ささえなければモテモテだろうに。
「あ、や、それは困る」
付き合っている身でそれはないか。
今のまま口が悪くていいや。
「気持ち悪いな、ゆず。
背後で百面相してんじゃねぇよ」
それには少し泣けた。
口の悪さはこの際よしとしても、付き合っている彼女に気持ち悪いとは何だ。
「べっつにー。高ちゃんのこと考えてたわけじゃないし」
べー、と舌を出して見せる。
どうしてか、付き合い出してもあまり甘い雰囲気にはならないあたしたち。
こんなんで本当に付き合っていると言えるのかが疑問だ。
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