誕生日

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「俺しかいねぇし。平気だろ」 高ちゃんがいるから恥ずかしいのに。 全くわかってない。 「………あっ…んっ…………っ」 なんだか変な声が出てあわててあたしは口をふさいだ。 何だこれ。 高ちゃんが体のラインをなぞる度、自分のものとは思えない……思いたくない声が聞こえてくる。 「……口、ふさぐな」 「や、やだ。やだやだ。変な声が…………っ」 「ったく。縛りあげるぞ」 不敵に笑う高ちゃんが悪魔に見える。 あたしは必死に首を左右に振った。 縛られるなんて嫌だ。 「手、じゃま」 言うなり、高ちゃんはあたしの手を口から引き剥がした。 そのままそっと唇を合わせる。 「そんなに恥ずかしいなら、嬌声(こえ)は俺の中に出せ」 「…………ふっ」 涙目になるあたしの目尻に唇を当てた高ちゃんは、またあたしの唇をふさぐ。  
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