誕生日

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「……………っ」 指が入ってくる気配がして、痛みが襲ってくる。 けれど唇を塞がれた状態では痛い、すらも言えずに高ちゃんにしがみついた。 「……痛いな。でも、無理。俺やめられない」 「…………………っ!」 あまりの痛さに生理的な涙が溢れ出る。 何とかして欲しい。 そんな痛み。 「……ゆず、好きだ」 「…………………やっ」 一瞬彼が唇を離した隙に、今までで一番強い痛みを感じ、けれど痛いだけじゃない何かも同時に感じながら、あたしは気を失った。  
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