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「…………うん」
喉の乾きを感じて目が覚める。
ぼやけた視界に写るのは、高ちゃんと見慣れない天井。
「起きたか?
平気か、身体」
心配そうに言われ、そっと身体を動かすと微かに感じる違和感。
それと小さな痛み。
「ちょっと痛いかな」
「あぁ。初めてだからな」
そう言ってそっと髪を撫でられた。
それがなんだか心地よくて小さな笑いが浮かぶ。
「なんだよ」
「何でもないよ」
痛いだけじゃなくて、なんだか違うなんとも言えない感情があたしを支配した。
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