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「広瀬、見てくれ!俺についに彼女が出来たんだ!」
恭介に近寄るなり尚也はいきなり喋り出した。
どうやら彼女が出来たことがとても嬉しいらしい。
「どうも。」
広瀬はぺこっと頭を下げた。
「広瀬くん、知ってるよ~。サッカー部で格好いいって有名だもん。私は柴田佳奈子(しばたかなこ)だよ。」
佳奈子もにっこりと笑った。
「良かったですね。」
「そうなんだよー。理人も喜んでくれたし嬉しいよ。」
恭介は尚也の言葉に一瞬体が固まった。
「あ…篠崎先輩にも言ったんですか?」
「あぁ、だって俺の一番の親友だからな!でもすぐどこかに行っちゃったよ。」
不思議そうに首を傾げる尚也。
「ちょっと失礼します。」
恭介は軽く頭を下げて走り出した。
「おい、広瀬までどうしたんだよー?」
(尚也くん鈍いなぁ~。)
佳奈子は隠れ腐女子だった。
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