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必死に探した結果
恭介は屋上で理人を見つけることが出来た。
屋上にあるベンチの上で1人で座っている理人。
「篠崎先輩!」
恭介の声に反応して理人が振り返る。
「広瀬…。」
その理人の顔は今にも泣き出しそうだった。
恭介はゆっくり近づいて理人の隣に腰を下ろした。
そして理人の肩に腕を回し、理人の両目を手で覆った。
「今なら誰も見てませんから。大丈夫ですよ…。」
理人をそっと抱き寄せて両目を覆ったまま耳元で囁いた。
「すまない…。」
恭介の手に冷たい雫の感覚が伝わってきた。
理人は恭介の服をギュッと掴み身をゆだねていた。
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