352人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日の放課後。
恭介は一日中そわそわして落ち着かなかった。
(久々に先輩の顔見るかも。あーなんか緊張する…。)
恭介はおそるおそる体育館倉庫の扉を開けた。
「…広瀬。」
体育館倉庫の中で理人が立っていた。
恭介の姿を見ると理人は少しホッとしたように微笑んだ。
「どうしたんですか。」
恭介は体育館倉庫の扉を閉めてから理人に近づいた。
理人はチラッと恭介の顔を見てから視線を下に落とし俯いた。
「…今日はこの前のお前の質問にちゃんと答えようと思ったんだ。」
ドクッ…。
理人の言葉に心臓が大きく脈打った。
(来た…。)
「広瀬…俺、」
最初のコメントを投稿しよう!