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「先輩もういいですよ。」
「え…?」
理人が不安げに顔を上げた。
恭介はその顔を手で包み込み頬に唇をすり寄せた。
「俺も先輩のこと好きです。大好きです。」
頬に、耳に、首筋に軽くキスをする。
「本当は高橋先輩に彼女が出来たって聞いたときホッとした。高橋先輩に篠崎先輩を盗られたくなかった。俺だけのものにしたかった。」
「広瀬…。」
恭介と理人は互いを見つめ合った。
理人の頬は赤く、瞳は涙で潤んでいた。
ドキッ…。
「そんな顔しちゃダメですよ、先輩。」
恭介は理人の耳元に唇を近付けて囁いた。
「誘ってるように見える。俺、襲っちゃいますよ?」
「なっ…!?」
理人の顔がよりいっそう赤くなる。
恥ずかしそうに俯き、恭介の胸に顔をうずめた。
「…いい。お前になら何をされても。」
「先輩。」
恭介は理人に深く口づけをし、押し倒した。
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