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貴方は僕を好きだと言った。
僕も貴方を好きになった。
貴方の愛は、いつでも優しく、そして甘かった。
僕はそれに酔いしれた。だから僕は貴方を手放せなかった。
例え貴方の愛が、僕ひとりに注がれるものじゃないんだと知っても。
貴方に捨てられるその日まで。僕は口を閉ざす。
それが僕の罪滅ぼし。与えられてばかりで、何もしなかった、僕の罪。
本当に愛しています。
だから別れの時は笑って言うよ。
「今までありがとう。そしてごめんなさい。僕は貴方が大好きでした。……どうかお幸せに。」
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