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私は動物系の映画には、興味は無かった。
でも、会長の言っていることに間違いは無いから、取り合えず賛成しておいた。
周りを見渡すと、みんな仕事に一段落ついたようだった。
「じゃあ、解散」
会長が言った。
私は書記だから、生徒会室の鍵を閉めなきゃなぁと思った。
「鍵、閉めるよ」
私がそう言うと、空君が真剣な顔をして近づいてきた。
「どうしたの…?」
「鍵は僕が持って行く。貸して」
そう言って、手を出してくる。
「やだ」
私は、そう言って駆け出した。
後ろからは、どうしても持って行きたかったのか、空君が追いかけてきていた。
窓から夕日が差し込み、私たちを明るく照らしていた。
いつも以上にキラキラして見える君に、いつのまにか胸を踊らせている自分がいたー。
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