あたしの初恋

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母親は落ち着きがなくなっていた。父親はイライラが止まらない。だが、いっこうに葉月は帰ってこなかった。それもそねはず。覇由の家に、泊まっていてもう寝ていたのだから。母親と父親は今日はあきらめて寝てしまった。 次の日。葉月は覇由と一緒に登校した。覇由は楽しい話ばっかりするのだ。葉月はそれを聴いていつも笑っていた。 正門のところに、軽音楽部の先輩達が集まっていた。葉月と覇由は先輩達が居るところへ、走っていった。覇由が 「先輩、どうしたんですかぁ?」 「ぅん…葉月ちゃんの両親が軽音楽部に退部届だしにきたの」 「え!本当ですか?!」 「なんか親とあったの?」 「いぇ、大したことじゃないですから。その退部届はナシにできますか?」 「うん、出来るけど」 「じゃあ、お願いします。しっかり、親と話し合うんで。」 「分かったよ!じゃあ、みんな戻っていぃよ」 葉月は部長から退部届の紙を返してもらうと、ビリビリに破いてしまった。そしてそのまま、教室へ向かった。 なんで、ここまでされなきゃいけなぃのよ!!子供を束縛してそんなに楽しいのかよ!マジで、意味分かんない。 葉月の心の中は、もう怒りでいっぱいだった。
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