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別にその女の先輩が、嫌いなわけじゃないんだけど、でも凄く嫌だ。
すると先輩が
「じゃあ、ドラム始めるからおいで!」
葉月はちょっぴり、機嫌が直った気がした。葉月は先輩の方に、早走りをしていった。
あたしは、先輩にドラムを教えてもらうのが何よりの楽しみになったんだ。大好きな先輩に、笑ったり話したりしながら、楽しく仮入が出来た。
葉月は自分が城賀先輩を好きだという事を、確信した。それ以来、毎日のように軽音楽部に仮入に行くようになった。葉月は親に、軽音楽部に入りたいと打ち明けたとき、とても両親共に大反対されてしまった。葉月は親になんと言われようが、軽音楽部に入りたかった。もちろん城賀先輩がいるのもそうだけど、葉月がドラムに惚れ込んでしまったからだ。城賀先輩に言われて、もうドラムのスティックも自分のお金で買っていた。だけど、親は許してくれなかった。けれど葉月は、してはいけないことをしてしまった。それは、入部届を自分で親が書いたように上手に書いて軽音楽部の顧問の教師に、渡してしまった。そして、両親にバレる日が来てしまった。家に葉月が帰ってくると、母親が
「葉月!!ちょっとここに座りなさい。」
葉月は手を引っ張られた
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