たびだちの日に

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たくさんの人が、出入りしていた。 工事関係者や、卸業者。 バイトの面接っぽい人や、清掃会社。 果たして、こんな所にたっていて、その迎えの人と会えるのだろうか。 待つこと二十分。 一人のおじさんが、近付いてきた。 『…松本ユキさん?』 私だ。 『はい。』 私は返事をし、そのおじさんについて建物のなかに入った。 『ここに、名前かいてね』 入口で、入店証みたいなのをもらうため、名前と電話番号などをかいた。 そして、番号の書いた出来合いの入店証をつけ、ごちゃごちゃした店内にはいっていった。
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