3人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋にはいり、
早速買ってきた漫画を見てみる。
買ったときに表紙をよく見ていなかったので見てみる。
…!これは…
確か、最近の漫画だった気がする。
「…?本の題名はどこに?」
不思議な事に、
有るはずの本のタイトルがないのだ。
「あれ?どこかに載ってるはずなんだけどなぁ…?」
何度見ても、
何処にも描いてないのである。
普通ならどの本にも書いてあるタイトルが。
「まっ、良いか!」
面倒になったので、とりあえず、中身を見てみることにした。
意外と普通の漫画だった。
いや、そうでないと逆に困る。
タイトルが無い上に変な漫画ならどうしようかと考えそうになる。
中を見ているうちに、何故か、本がだんだんと大きくなっていくような錯覚に襲われる。
「む?気のせいか…?」
いや、…気のせいなんかではない!
本が…自分を吸い込もうとしてるではないか!!
「な…なんじゃこりゃぁぁぁあ!?」
何だ?
どこぞのファンタジー物の1シーンでも再現しようとしているのか、と、
現実逃避なんぞやってる場合じゃない。
紛れもなく、
ヒデが、今本に吸い込まれていると言う真実がそこにはある。
声にならない悲鳴をあげながら、
そのうちヒデは、意識を段々と失っていく自分を見た。
…
…
…
暫く経ってから、ヒデは長い気絶から目を覚ました。
"漫画の中"という、現実とかけ離れた世界で。
最初のコメントを投稿しよう!