とら

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  「どうした?」 佐々木が俺の机の前に立つ 他の役員( 欠席3名により計2名 )は キョトンと佐々木の背を見つめた。 「提案があります」 「ん?」 クイッと大きめの眼鏡を上げて グリグリの黒目でキッと俺を睨み 「ここに住むの、やめて頂きたい!」 そう大きな声で言った 「…何を…な…何を」 「住んでるでしょ!何かおかしいと思ったんですよ!僕が7時に来ても6時に来ても、ずっっと居るんですもん!!」 「……早く来てるんだよ」 「んな訳無い!僕も意地になって今日、4時に来てみたらどうですか!!」 佐々木は俺の机の横にある 木の棚をガラリと開け 「あっ!ちょ、まっ!」 「布団片付けながら、おはよう。って言われた時!僕はどうすれば良いか解らなかった!」 棚には俺の布団一式。 そう、俺は学校 ――否、生徒会室に住んでいる。 何故か? 理由なんて簡単だ。 貧乏だからだよ。
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