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「お願い。僕最初に会った人って決めてたの!お願い。一緒にいて邪魔しないから…お願い。」
最初に会った人に決めてたの。って…雛鳥の刷り込みじゃないんだから…。って私また冗談言ってる場合じゃない。
「だから…無理なんだってば…。」
「じゃあ、一緒にいなくてもいいから。後をついていくだけだから!」
「だっ。だけだからって…。悪いけど、私本当に相手にしないからねっ!!」
結局…私は彼のお願いを許していた。初対面なのに。人との関わりなんて面倒なのに。
私はきっと非現実的な出来事に感覚が麻痺していたんだ。
私の後ろを付いてくる男の子。そして彼の歩いたその後ろには、やっぱり綺麗な花が咲くのです。
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