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午後7時58分、学園都市で事件は発生した。
「くそっ！一体何だっていうんだ!!」
『アンチスキルの到着はまだか!?』
燃え盛る建物に騒然とする一帯。
作業服を着た男達が必死に消化活動や避難活動に追われている。
学園都市 第二学区…
ここは爆発物や兵器などの試験場がある学園都市随一の物騒な場所である。
人気の少ない場所ではあったが、それでも｢人｣というものはどこにでもそれなりの数は存在はしている。
「くそっ…！一体誰がこんな事を!?」
『知るか！無駄口叩いてる暇があったら一刻も早く火を消せ!!』
ひ弱そうで今にも泣き出してしまいそうな男に厳格な顔つきな男が怒声を散らす。
作業服を着た彼等が消化活動に焦るのも無理はない。
なんせここは爆発物の試験場であり、同時にその工場も多数立ち並んでいるのだから。
どうやらこの事件はその爆発物工場に何者かが火を放ったことが発端のようだ。
「相馬(そうま)工場長！木原(きはら)会長は無事に避難出来たそうです!!」
新たに現れた作業服を着た男が息を切らして厳格な顔つきの男へ報告をした。
相馬と呼ばれた厳格な顔つきの作業服の男、どうやら彼はこの工場の工場長らしい。
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