第2話

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「だー!!当たりやがれ!!」 「……動きが相変わらず単調だなー。」 大きな広場のような場所で、金髪緋目の蒼空と赤髪赤目の緋が互いに対峙している。 蒼空のストレス発散のため緋が付き合っているのだが、如何せん銃弾が当たらない。 いや、蒼空の腕が悪い訳ではない。 ただ緋が軽く避けているだけだ。 (……どうしようかな?連射したら一発くらい当たるだろ。) 単純思考故に攻撃も単調になるところが蒼空の欠点であり、長所でもある。 対して、緋は避けながらも蒼空に向かっていく気配はない。 まぁ、それが余計、蒼空をイラつかせているのだが。 六発の連射。 緋はそれを交わしきれないと思ったのだろうか。 その場に立ち止まると、手を前に出した。 何故かその手には、水を入れたペットボトル。 それに弾が当たると、水は当たり前のように飛び散るかと思われた。 しかし、その水はペットボトルから溢れ落ちる事はなく、当たったはずの銃弾は小さく潰れていた。
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