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「…は……?」
(何しやがった?)
状況を把握できない蒼空はその場に止まってしまうが、緋はそんな蒼空に構わず初めて間合いを詰めた。
それに対して慌てて小刀を取り出すも、先程のペットボトルの水を少し出し刀のようにしたもので小刀が弾かれた。
「マジでお前の能力なんなんだ!!」
そう文句を言いながらも少し後ろに下がり、銃を再度構えて撃ちまくる。
「液体の凝固。」
緋はそれだけ答えると蒼空の銃を使い物にならないほど破壊した。
(げっ。やば。)
蒼空はその状態からペットボトルに向けて容赦なく蹴りを入れた。
ペットボトルは宙を舞い遠く向こうに落ちた。
「へっ。ざまぁみろ!!」
蒼空はそう言うと隠し持っていた銃を取りだし、緋の手を撃ち抜いた。
「甘い。」
緋はそう言うと、血が流れている手を蒼空の肩に当てると、蒼空の体が宙を舞った。
「ぐっ。」
「終わりだ。」
蒼空の首元には刀が当てられていた。
それは緋の血液で出来た物だった。
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