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「あー!それはまだ入れちゃダメー!!」
「へっ!?マジ?悪い!」
キッチンに並ぶ二人の女性。
桃色の目と髪をした萌にお菓子作りを習っている紅羽は四苦八苦しながら取り組んでいた。
「もう。じゃあ、此方で作ろ♪」
失敗をした紅羽の生地を仕方なく受け持つ事にした萌は、自分の生地を紅羽に渡した。
「う…悪い。」
「良いって♪」
そう言って萌と紅羽はお菓子作りを再開した。
「紅羽ー。失敗したの恋人にやるなよー?」
そんな二人の様子を見て、蒼空がニヤニヤしながら口を挟む。
「うっさい!蒼空にだけは言われたくねぇ!」
言い返された蒼空は笑いを止めず、紅羽を見る。
実を言うと、蒼空の料理は壊滅的だ。
作り上げたものは全く別の物が出来るほどだ。
「はいはい。そこまでー。紅羽ちゃん、作ろ♪」
「おう!」
仲裁に入った萌は続きを促し、紅羽は蒼空を無視してお菓子作りを再開した。
しばらく、悪戦苦闘していた紅羽だったが、萌が上手くフォローを重ねて、何とか出来上がった。
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