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俺は一人縁側に座り、庭先の桜を見ていた…。
『…綺麗だな』と独り言をポツリと言うと
『斎藤さん』
後ろから俺を呼ぶ声に振り向けば雪村であった。
『桜、綺麗ですね』
『…あぁ』
雪村と2人で桜を眺めていると…
『なんか暖かくて、眠くなりますね』
『あんたもか…』
『なんかあったんですか?』
雪村は食後の片付けで、さっきの会話を知らなかったのだ
『あぁ…さっき、俺以外のやつらが同じ事を言っていてな、その後はいつもの様に騒いでいた…』
俺は雪村にさっきの状況を話した。すると
『だから斎藤さんは、ここに居るんですね』
と微笑んでいたが、目が少し虚ろ虚ろしていたので『…部屋で休め』と言うと『分かりました』と告げ雪村は、部屋に向かって行った。
俺は、もう少し桜を眺め部屋で休もうと、縁側に残った…
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