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黒いテーラードジャケットにスキニーデニムというシンプルかつカジュアルな私はさっきから色々な視線を感じていた。莉乃がいなくなって数分後には淡い色でバッチリ決めているロリータちゃんにガンつけられたし。要は“場違い”な空気が流れてる訳だ。
「ごめん! 亜沙美」
「遅い!」
ようやく莉乃が戻ってきた。ホッとする。
「ごめん、ごめん!」
莉乃は頭を下げ、手をあわせている。
「もういいよ。で、何してたの?」
おいてけぼりを食らったんだから、それぐらい教えてもらわなきゃ気がすまない。
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