STAGE1-ゼオンシルト帝国にて-

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俺たち帝国軍は私服でいるときにでも必ず、 ゼオンシルトの紋章であるバッチを付けなければならないのだ。 デザインは龍の絵が描かれていて、 それなりに格好良い代物ではある。だけど…… 久々の休暇の時くらいは、 町の風物や趣向を1人の民間人として堪能したいものだ。 しかし、生き行く人々のこの賑わいといい、 ゼオンシルト城下町は軍事国家の割に商業が盛ん過ぎるような気がする。 国税率も高いわけではないし、 隣国からの交付金も特別多いわけではない。 保護国となっているアデル王国からの収益としても、 ここまで商業が盛んになるほど多いわけではないはずだ。
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