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「な、なぁ、ガイ・ステルド。こ、ここに入るのかいな?」
興ざめした俺は、思わず変な口調になってしまった。
「そうさ! ってかなんだよその言い方。気味悪いなぁ。
まったく、お前ってやつは女にモテそうな端正な顔してるくせに、こういう若者の流行には疎いんだな。
俺っちたちは軍人とはいえ立派な若者なんだからな。
さっさと入って最高の料理をいただこうぜ!!」
ガイが容赦なく言う。
それでは彼の言う通り、さっさと入ってさっさと食してさっさと退散しよう。
しかし、この建物の柄が今どきの流行とはな……。
さぁ、いざ出陣!!
とばかりにハート型のドアノブを回そうとするや否や、
もの凄い勢いでドアが開いて、出会い頭に大柄な男とぶつかってしまった。
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