STAGE1-ゼオンシルト帝国にて-

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「な、なぁ、ガイ・ステルド。こ、ここに入るのかいな?」 興ざめした俺は、思わず変な口調になってしまった。 「そうさ! ってかなんだよその言い方。気味悪いなぁ。 まったく、お前ってやつは女にモテそうな端正な顔してるくせに、こういう若者の流行には疎いんだな。 俺っちたちは軍人とはいえ立派な若者なんだからな。 さっさと入って最高の料理をいただこうぜ!!」 ガイが容赦なく言う。 それでは彼の言う通り、さっさと入ってさっさと食してさっさと退散しよう。 しかし、この建物の柄が今どきの流行とはな……。 さぁ、いざ出陣!! とばかりにハート型のドアノブを回そうとするや否や、 もの凄い勢いでドアが開いて、出会い頭に大柄な男とぶつかってしまった。
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