STAGE1-ゼオンシルト帝国にて-

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時は4月。 寒い冬が終わりようやく暖かい春が訪れた。 窓からこぼれる日差しがとても心地よくて、 油断すると夢の世界へと引きずり込まれていきそうだ。 そんな眠気を吹き飛ばすために、俺は煙草を1本取り出した。 そして、昨日買っておいた安物の10ルクライターで火をつける。 天気が良いと煙草もうまい。 さらにこんな朝には、ほろ苦いブラックコーヒーが欲しくなるのもまた事実。 だが、あいにくこの部屋にはない。 俺は煙草を片手にそんな情景に和んでいた。 すると、隣で盛んに首筋やら腰やらをもみさすっていた男に声をかけられた。
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