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下級兵士とはいえそのゼオンシルト帝国の…
しかも栄光ある黒龍騎士団に所属しているということ。
それだけで、非常に名誉なことであるのだと一般人なら思うだろう。
ただ、俺には幼い頃から冒険者になりたいという大きな夢がある。
その想いは、今も変わらず消えずに残っている……。
俺の叔父ヴァレス・S・オーンはかつて大陸に名を馳せた偉大な騎士であった。
そのために、生前の頃の父に毎日のようにこう言われたものだ。
『ヴァレスのような騎士になれ』と……。
遡ること今から13年程前……。
人間と魔族による、歴史上最大の戦争が勃発した。
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