STAGE1-ゼオンシルト帝国にて-

5/23
前へ
/63ページ
次へ
それは“エビスバーグの大戦”と呼ばれているが、 ヴァレスはその戦いの総司令であり、また、ゼオンシルト黒龍騎士団の団長でもあったのだ。 そんな偉大なる叔父と、父の志を引継ぎ、 半ば親孝行のような想いで俺は軍に入ることを決意したのだ。 もちろん、その時はきっぱりと夢を追うことを断ち切るつもりだったのだが。 帝国軍に入ったことが悪くはないと……。 そう思えるようになってきたのはつい最近のことである。 なぜなら、食事にはまず困ることはないし、 税金や宿泊費等、生活全般に関する心配事は何一つとしてない。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加