STAGE1-ゼオンシルト帝国にて-

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だけど、何かが物足りない……。 腹の底に穴が空いたような空虚感に、包まれていることも事実だった。 やはり安定よりもスリルに生きて喜びを得る。 これが男の生き様ってものではないだろうか。 「俺っちの話聞いてる?」 少し考え事をしていただけなのに、 実際にはかなり時間が経ってしまっていたようだ。 煙草の灰が長くなって今にも落ちそうになっている。 ガイはずっと答えを待っていたようなので、わざと明るめに答えた。 「聞こえてるよ。悪いな。少し考え事をしていたんだ」 「そうなんか。まぁそれにしても、明日からちょっち鬱だよな。気晴らしに今日俺っちと町にでも下りてみねぇか?」
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