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町というのはゼオンシルトの城下町のことである。
ガイの顔が爛々としている。
茶の短髪に真っ黒なのにキラキラ光っている眼が特徴的だ。
確かに今日みたいな絶好のお出かけ日和に建物の中にいるのはもったいない。
俺は快くその意見に賛成した。
「そうと決まればさっさと行こうぜ! え~と、財布持った、ハンカチ持った……あっ! 大事なモノを忘れるところだった!!」
ガイはそう言うと、
自分のベッドの棚から透明な液体の入っているひょうたん型の入れ物を取り出した。
「へへっ。今日こそ運命の出会いの予感がする……。待ってろよ~子猫ちゃん!!」
その入れ物はなんと、フェロモンだった。
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