日常

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もちろん見たことのない景色や方程式もあって自分の目の前が広がっていく感じはした けれど同時に心の中で 自分は真っ白な羊の群れに紛れた真っ黒な羊なのかもしれない と思った 白い羊達は自分の正体を知っていて本当は煙たがっているんじゃないか 白い羊達から見れば俺はただのゴミにしか見えていないんじゃないか いつか突き放され角で突かれ、蹄で蹴られるんじゃないか そんな考えが渦を巻くように頭に広がる
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