放棄

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更に、バブルの煽りか知らないが、爺さんが晩年購入した別荘があって、父さんはその別荘も譲り受けた。 俺が産まれる前から、父さんと母さんはその別荘に夏の間、避暑をかねて小旅行をしていた。 そしてその別荘地には父さんの親友夫妻も同じく別荘を持っているとかで、毎年忙しい合間をぬっては夏の間だけ2家族で交流を深めていた。 そして、数年後に父さんと母さんの間に俺が産まれ、更に父さんの親友にも半年後に娘が産まれた。 その娘の名前は、愛来。 俺の初恋の人であり、ガキながら本気で好きになった人。 そして、俺の初めてのキスの相手。
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